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2030年に向けたよどがわの環境政策
大阪よどがわ市民生協の理念
「笑顔ひろがる 豊かなくらし」 食の安全 子どもの未来 地球環境 守りたい
1.なぜ大阪よどがわ市民生協は環境問題に取り組むのか
私たち大阪よどがわ市民生協(以下「よどがわ」)は、「笑顔ひろがる豊かなくらし」の実現を目指しています。
豊かな暮らしの前提として、平和であるとともに食の安全や子どもたちの未来につながる地球環境の保全が必要と考えています。
2.よどがわの環境政策の基本的な考え方
持続可能な社会の実現に向けて、様々な環境問題の中から次の3つの環境分野を重点的に取り組みます。
①「温室効果ガスの削減」
②「食品廃棄物、食品ロスの削減」
③「環境問題の啓発」
3.3つの環境分野のそれぞれの目標と取り組み
①温室効果ガスの削減
自らの事業活動のエネルギー消費による温室効果ガス(CO2)の排出を抑制するとともに、再生可能エネルギーの利用を積極的に行い、気候危機防止と省エネルギー推進に取り組みます。
【目標】
2030年度までにCO2の年間排出量を2013年度比で50%以上の削減を目指します。
【削減目標の範囲】
よどがわの施設と車両(提携委託先含む)
【削減対象のエネルギー】
電気および車両燃料(ガソリン、軽油、LPG)などの化石燃料
【削減の取り組み】
(1) 事務所や配送センターでは、空調や冷凍冷蔵機器、LED照明など、エネルギー効率を考え、積極的に省エネ機器への入れ替えを行います。
(2) 次世代車両の開発動向に注視しながら、軽車両やトラックなどの入れ替えをすすめます。
(3) 新しい施設の開設時には、太陽光発電パネルを設置し、自家発電、自家消費をすすめます。
②食品廃棄物、食品ロスの削減
商品、特に食品を組合員にお届けする供給事業を行っているため、食品ロスの発生の抑制を行い、事業活動で発生する食品廃棄物の削減に取り組みます。
【目標】
2030年度までに食品廃棄量を2013年度比で50%の削減を目指します。
【削減目標の範囲】
よどがわの施設からの食品廃棄物量
【削減対象の食品廃棄物】
供給事業で発生する食品の破損、キャンセル・返品、物流仕分け後の端数商品の内、利活用できなかったもの
【削減の取り組み】
(1) 食品ロス・廃棄の実態を正確につかみ、対策を行って食品ロスの発生を抑制します。
(2) 子ども食堂や地域への利活用を積極的に行います。
(3) 組合員の家庭での廃棄の削減に向けて、情報発信やフードドライブの取り組みを行います。
③環境問題の啓発
持続可能な社会を未来に残していくため、人と人とのつながりである協同組合として、組合員をはじめとするよどがわに関わる人たちとともに環境を考える活動に取り組みます。多くの組合員が環境問題に関心を持ち、自分ごととして考え、行動・活動できる人を地域に広げます。
【目標】
(1) エシカル消費の推進
2030年度までにエシカル商品の利用組合員数を2020年度比で130%まで引き上げます。
(2) 情報公開と対話(環境の取り組みの認知度向上)
2030年度までに組合員アンケートの環境の取り組みの認知度を80%以上に引き上げます。
(3) 環境保全活動の推進
実態、現状を学ぶ場、機会を増やします。開催数を年間10企画、のべ参加500名を目指します。
【具体的な取り組み】
(1) 毎月の機関紙やホームページ、アプリなどで、環境に関わることやエシカル消費・商品を掲載し、組合員へ情報提供を行います。
(2) 組合員活動時や希望者に配布できるリーフレット(SDGsとよどがわの取り組みを連動させたもの)を作成します。また、リサイクルの品目や回収ルール、リサイクルに取り組む意味をわかりやすく組合員に伝え、リサイクル回収率の向上も目指します。
(3) 継続的な学習会及び実体験企画の開催および、他団体主催企画の積極的な広報をすすめ、環境関連の企画をより参加しやすいものとし、組合員の参加の機会を広げます。また、環境問題は永続的な課題のため、提携委託先をはじめとするよどがわに関わる人たちの育成もすすめます。
4.その他、環境分野の取り組み
上記の課題以外にも生協の事業や活動に関わる環境分野は多彩です。これらの課題について、以下の考え方にもとづいて取り組みをすすめます。
①責任ある調達
環境や人権に配慮した商品の調達をすすめます。
②協働の力で新たにチャレンジ
地域の行政、団体と連携した取り組みをすすめます。
5.おわりに
環境問題は、組合員や職員に行ったアンケート結果からも年々関心が高まっていることが分かります。世界的な動きにおいても、地球環境を守るためにも早急に行動の変化が求められています。
環境問題を自分事として考え、今の生活スタイルを見つめ直し、一人一人が行動を起こせば、大きなうねりとなって環境負荷を低減させていくことにつながります。
よどがわとしても、組合員と職員、関係各社と一緒に、2050年のカーボンニュートラルの実現を目指して、まずは2030年に向けて環境政策を策定し、主体的に環境負荷低減の取り組みを行っていきます。
2022年の第45回総代会で環境政策の確認を行い、すすめていきます。尚、環境政策の取り組みの進捗については、社会情勢や科学的知見、技術の進歩を鑑みて、理事改選期の2年を目途に環境政策委員会にて評価と見直しを行うこととします。
(資料)これまでのよどがわが行ってきた環境の取り組み
年月 | 環境の取り組み内容 |
---|---|
1980年 | 地域の河川を守る洗剤運動(コープクリーン・粉せっけんの普及)にとりくむ。 |
1991年 | 「GREEN・PEACE宣言」 緑豊かな青い地球を21世紀に残すことを宣言。 |
2012年 9月 | 環境省が推進する「エコアクション21」の認証登録を行う。 電気使用量、自動車燃料、一般廃棄物量、食品廃棄物量、水道使用量の削減を目指す。 |
2013年 6月 | 2012年度版の「環境レポート」を作成する。(以降、毎年発行) |
2013年 7月 | 本部に生ごみ処理機を設置する。 |
2015年 10月 | 新設した第3支所(豊中市)の屋根に太陽光発電を設置する。 |
2016年 7月 | よどがわエリア内の社会福祉協議会や子ども食堂に在庫商品の利活用を始める。 |
2019年度 | カタログの回収率が60%を超える。 |
2020年 5月 | 環境問題連絡会議を立ち上げ、環境に関する実態の把握や啓発の取り組みをすすめる。 |
2020年 8月 | 組合員を対象にプラスチックごみの数を調べる「プラごみ調べ」企画を実施する。 職員・委託担当者を対象に環境問題アンケートを実施する。 |
2020年 12月 | 電気使用量の見える化「スマートクロック」を本部と各支所に設置する。 |
2021年 8月 | 2020年に引き続き、組合員を対象に「プラごみ調べ」を実施。職員にも「プラごみ調べ」への参加を促す。職員・委託担当者を対象に環境問題アンケートを実施する。 |
2021年 7月~ 1月 | 環境問題連絡会議の到達点に立って、理事会として環境政策委員会を設置し、よどがわが取り組む環境分野について、計5回にわたって協議を行い、環境政策をまとめる。 |
2022年 6月 | 第45回総代会にて『2030年に向けたよどがわの環境政策』が確認される。 |