沖縄もずくでクッキング!沖縄について考えよう
2022年10月17日
2022年、沖縄県は本土復帰50年目を迎えました。
よどがわ市民生協では、沖縄の歴史について、文化について、沖縄基地などの課題について、組合員さんと共に学び、考えていきたいと思っています。
今回は"沖縄について興味を持ってほしい"という想いから、「井ゲタ竹内」さんにご協力いただき、沖縄もずくの学習&クッキング企画を開催しました(*^_^*)
■開催日時:10月1日(土)10:00~12:00
■場 所:摂津市立コミュニティプラザ 調理実習室
■参 加:7名
■講 師:株式会社 井ゲタ竹内 住田さん、田生さん、鹿野さん
井ゲタ竹内さんは、沖縄県の恩納村産もずくを原料に使用した商品づくりをされています。
まずは井ゲタ竹内の住田さんから、もずくや海についてお話を聞きました。
もずくにはツルツルとなめらかな「糸もずく」と、コリコリと歯ごたえのある「太もずく」という種類があり、それぞれ収穫時期が違います。
全国で流通するもずくのなんと約90%以上は沖縄県産!私たちが食べるもずくのほとんどは、沖縄県の海で獲れているんですね。
そのなかでも特に「糸もずく」は、海の水温が高かったり海が汚れたりしていると生えてこない、希少なものだそうです。
学習会のなかでは、もずくを生産する上で大切な関係性をもつ「サンゴ」についても教えていただきました。
サンゴは小さなイソギンチャクが集まった「動物」です。サンゴは自ら栄養を摂ることができないため、褐虫藻という植物プランクトンに住むところを与え、褐虫藻の光合成によって作られた栄養をもらうことで共生しています。さらに褐虫藻は小エビなどの餌にもなり、小エビは魚の餌になり・・と、サンゴがいることで、海の生態系が守られています。
サンゴは海を元気にする動物ですが、水温が高くなると「白化現象」が起き、死んでしまいます。近年の海水温の上昇によりサンゴが白化した際は、もずくの生産も低迷したそうです。
まさにサンゴは海の生き物にとって、非常に重要な存在なのです。
そんなサンゴを守り、さまざまな生物を育む海を守るため設立されたのが、「サンゴ再生もずく基金」です。
「サンゴ再生もずく基金」は恩納村漁協・井ゲタ竹内・おおさかパルコープ、よどがわ市民生協で取り組んでおり、井ゲタ竹内さんのもずく1パックにつき1円がサンゴの植え付けのために活用されます。
組合員さんが井ゲタ竹内さんのもずくを購入することが、沖縄の海を再生し守っていくことに繋がるのです。
沖縄の海をみんなで守るという意識を大切にしていきたいですね。
住田さんからお話を聞いたあとは、田生さん、鹿野さんから、もずくを使ったアレンジレシピを教えていただきました!
今回は『もずくジューシー』『もずくのヒラヤーチー』『もずくとお麩のチャンプル』を作りました(*^_^*)
「ジューシー」とは沖縄風の炊き込みご飯。お好み焼きのような食べ物を「ヒラヤーチー」と呼ぶそうです。
グループに分かれて協力し、15分程で簡単に作ることができました!
(ジューシーは炊く時間がかかるため、あらかじめ仕込んでいただきました)
味付けもずくにしっかりと味がついているため、追加の調味料はほとんどありませんでした。これならもずくがもし苦手でもおいしく食べられそうですね♪
今回は食を通じて、沖縄の海や文化について学ぶことができました。沖縄の美しい海を守っていくために、1人1人ができることを一緒に考えていきましょう!
井ゲタ竹内のみなさま、遠い所からご協力いただき本当にありがとうございました!
【参加者感想】
「料理のレシピが広がりました。酸味も強くなくて家族も食べやすいと思いました。サンゴのお話など生命系の仕組みも詳しく教えていただけて海への関心が深まりました。生産者の方々のご苦労を感じました」
「もずく酢を使って作る沖縄料理2品を調理試食し、もずく酢でしっかり味付けされ美味しい料理になることに驚きました。とても美味しく簡単で早速作ってみようと思います。生態系でもずくとサンゴが大きく関係していること、サンゴ礁を守る活動をされていること、いろいろな話をお聞きすることができとても勉強になりました」