今かもしれない!災害に備えよう(防災食の試食も)
2023年10月06日
防災食でおなじみの尾西食品さんを招き、クイズや防災食の試食を交えた学習会を開催しました。
開催日時:2023年9月19日(火) 10時~12時15分
会場:摂津市立コミュニティプラザ 会議室
参加:18人(ひまわり委員会含む)
主催:くらし委員会『ひまわり』
尾西食品さんは、火を使わず水を注ぐだけで食べられる「アルファ米」を初めて開発した食品メーカーさん。
アルファ米を中心に、長期保存のパンやクッキー、米粉麺等を取り扱っています。
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<アルファ米って?>
アルファ米とは、炊きたてごはんのおいしさをそのままに急速乾燥したもの。
長期にわたり常温保存できるように乾燥させているので、微生物が繁殖できず、腐敗することがありません。
パッケージには酸素を通しにくい素材を採用。脱酸素剤も封入し、酸素による影響を防ぎながら、お米の味わいを守っています。
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今回お話していただいた坂野さんより、尾西食品では「非常用や携行用の食料とはいえ、おいしくなければ意味がない」「日頃味わっているごはんのおいしさをちゃんと味わっていただきたい」という想いで商品づくりをされていることを学びました。
被災時の食事について、お腹にどれだけ入って満腹感が得られるかはもちろん、美味しさは欠かせない。
過去の震災時に被災された方々に一番喜ばれたのは自衛隊の炊き出しごはんだったそうです。
まずは必至で命をつなぐために食べる。次第に味覚が戻ってきて、食事が一つの楽しみになってくる。
実際過去には「こういう時に美味しいものを食べられて幸せな気持ちになった」という感謝の声が多く寄せられました。
「非常食を選ぶ際、安さではなく美味しいかどうかをぜひ基準にしていただきたい。災害時、ごはんくらいは美味しいものを食べて明日の活力にしてほしい」と語っていただきました。
また、災害時の避難のタイミングや場所、備蓄品についても色々と教えていただきました。
・避難所以外に「親戚・知人宅」「ホテル」「在宅避難」「車中泊」など、「分散避難」を。
(避難所に多くの人が密集すると感染症が広がるリスクが上がる)
・避難場所はいくつか設定しておくことも大切(人災・二次災害に巻き込まれる可能性も)
・備蓄品はまず水・食料・トイレ。あると役立つのは「レジ袋」「マジック」「ラジオ」。
・ローリングストックと長期保存食を上手く組み合わせて備蓄を準備しておくと良い。
・冬場は特にスープなどあったかいものがあると良い。ほっとする。
など
尾西食品さんでは「米粉」を使用したうどんなど、アレルギー対応食やハラール認証を取得した商品(イスラム教徒向けの保存食)も取り扱いがあります。また、商品は日本災害食学会の認証を得ています。
(昨今では色々な災害用備蓄食・保存食を扱うメーカーも増えているため、選ぶ際には「FSSC22000」や「日本災害食」の認証を受けている商品やメーカーを推奨するとのこと)
学習会後半では、にぎらずに作れる携帯おにぎりやカレー、長期保存パンなどをみんなで試食しました。
「おいしいね」という言葉が飛び交い、みんなの顔もほころび会話も弾んでいました。
"おいしいと思うものをぜひ選んでほしい"
食事は生きる気力に繋がります。ランニングコストだけでなくおいしいものを選んで、災害時は大変な中でもおいしい食事で生きる気力を出してほしいと締めくくられました。
《 参加者感想 》 *・。*・。*・。*・。*・。*・。
・大切なお話と試食も出来て、大変参考になりました。防災意識が高まりました。その時のために準備しておきます。
・アレルギー対応の保存食は素晴らしいですね。それも28品目すごく苦労されたでしょうね。「一汁ご膳」は便利だなぁと思いました。クイズ形式で楽しかった。
・「家族を守る」備えを少しでもしたいと思い参加しました。製造者さんの想い、アイデア、使い方、こだわりなどはスーパーや生協紙面では知ることができないので直接聞けてよかったです。